| Cytotoxic terpenoids and flavonoids from Artemisia annua.(青蒿に含まれる殺細胞性のテルペノイドとフラボノイド) Planta Med, 60(1):54-57, 1994 |
|
(要旨)
青蒿(Artemisia annua)から分離されたテルペノイドとフラボノイドの抗腫瘍活性(殺細胞活性)を種々の培養癌細胞を用いて検討。Artemisinin と quercetagetin 6,7,3',4'-tetramethyl ether が癌細胞に対して強い殺細胞活性を示した。
|
| The anti-malarial artesunate is also active against cancer.(抗マラリア薬のartesunateは癌に対しても効果がある) Int J Oncol ;18(4):767-773, 2001 |
|
(要旨)
Artesunateは、中国生薬の青蒿(Artemisia annua)の活性成分であるartemisininの半合成誘導体であり、多剤耐性のマラリアに対して著明な治療効果を持つ。この論文ではArtesunateの抗腫瘍活性を55種類の癌細胞株について検討した結果を報告。
Artesunateが最も効果を示したのは白血病と大腸癌であり、50%増殖阻止濃度は1〜2μMの濃度レベル であった。
非小細胞肺癌が最も感受性が悪く、50%増殖阻止濃度は10〜40μのレベルであった。
メラノーマ、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、中枢神経系腫瘍、腎癌に対しては中間のレベルの抗腫瘍活性を示した。
Artesunateの抗腫瘍作用を示す濃度は、通常の抗がん剤と同じレベルであった。また、 通常の抗がん剤に耐性の癌に対しても抗腫瘍活性を示した。 Artesunateは毒性が低いので、癌治療薬の有望な候補と考えられる。
|
| mRNA expression profiles for the response of human tumor cell lines to the antimalarial drugs artesunate, arteether, and artemether.(抗マラリア薬のartesunate, arteether, artemetherに対するヒト癌細胞株の反応を示すmRNA発現プロフィール) Biochem Pharmacol;64(4):617-623, 2002 |
|
(要旨)
抗マラリア薬のartemisinin の誘導体である artesunate, arteether, artemetherは著明な抗腫瘍活性を持っている。この論文ではこれらの物質の抗腫瘍活性のメカニズムを、遺伝子発現の面から他の抗癌剤と比較検討。その結果、artemisinin 誘導体の抗腫瘍活性のメカニズムは既存の抗がん剤とは異なることが示唆された。
|
| Dihydroartemisinin Potentiates the Cytotoxic Effect of Temozolomide in Rat C6 Glioma Cells. (ジヒドロアルテミシニンはラットのグリオーマ細胞に対するテモゾロマイドの殺細胞作用を増強する) Pharmacology. 2008 Apr 11;82(1):1-9. [Epub ahead of print] |
|
(要旨)
培養したグリオーマ細胞(脳腫瘍の一種)に、ほとんど毒性を示さない低濃度(1μM)のジヒドロアルテミシンを添加すると、テモゾロマイドの抗腫瘍効果が177%に増強した。軽度の毒性を示す低濃度(5μM)では、テモゾロマイドの抗腫瘍活性を321%増強した。ジヒドロアルテミシニンはがん細胞内における活性酸素の発生を高めることによって、テモゾロマイドの抗腫瘍作用を高めていることが示唆された。
(ジヒドロアルテミシニンはアルテスネイトやアルテミシニンが体内で代謝されてできる物質で、最近の研究で、強い抗がん作用が報告されている)
|
| Dihydroartemisinin Induces Apoptosis and Sensitizes Human Ovarian Cancer Cells to Carboplatin Therapy. (ジヒドロアルテミシニンはヒト卵巣がん細胞のアポトーシスを誘導し、カルボプラチン治療に対する感受性を高める) J Cell Mol Med. 2008 May 2. [Epub ahead of print] |
|
(要旨)
アルテミシニンとその誘導体は卵巣がんの培養細胞に対して強い抗腫瘍作用を示した。ジヒドロアルテミシニンは、単独でがん細胞にアポトーシス(細胞死)を示し、さらに抗がん剤のカルボプラチンと併用することによってカルボプラチンの抗腫瘍作用を増強した。このような効果は、がん細胞を移植したマウスの動物実験でも確かめられた。正常細胞に対する毒性は極めて低かった。
|