東京銀座クリニック
 
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アシュワガンダの抗がん作用と抗老化作用

アシュワガンダはインド伝統医学のアーユルヴェーダでは数千年の昔から使用されています。正常細胞に対しては酸化ストレス軽減・寿命延長などの抗老化(若返り)作用を示し、一方がん細胞に対しては増殖阻害作用を示します。アーユルヴェーダ医学では、体力や精力の増強、各種ストレスに対する抵抗力や免疫力の増強、若返り促進などの効果が利用されてきました。さらに、近年の研究では、抗炎症、抗酸化、免疫力増強、鎮痛、がん細胞の増殖抑制などの効能が明らかになっています。がんと老化性疾患の予防や治療に非常に有用な薬草と言えます。

【アシュワガンダとは】

アシュワガンダ(Ashwagandha)は、インドやネパールや中東などの乾燥地帯に自生するナス科の常緑樹で、高さは1〜2mほどに成長し、5cm〜10cmほどの葉を1年中付けています。学名をWithania somnifera Dunalといいます。最近、日本でも栽培されるようになり、野菜やお茶として販売されるようになりました。
約5.000年の歴史を誇るインドの伝統医学アーユルヴェーダ(Ayurveda)では、強壮・強精薬や若返り薬として用いられてきました。アシュワガンダとはサンスクリット(インドの古典語)で馬という意味を持ち、これを摂取すると馬のような力が得られるということからアシュワガンダと呼ばれるようになりました。
朝鮮人参と同じような滋養強壮作用があることから、インド人参(Indian Ginseng)とも呼ばれています。体力と抵抗力の増強、若返りや寿命を延ばす効果が経験的に知られていますが、動物や人間での研究でもそのような効果が確かめられています。
50〜59歳の健常なボランティアにアシュワガンダの根のエキス粉末を1日3g、1年間服用させると、赤血球数とヘモグロビン値が著明に増加し、毛髪のメラニンが増え、71.4%で性機能が向上したという報告があります。
成分としては、アルカロイドのisopelletierineやanaferine、ステロイド・ラクトン(Steroidal lactones)のwithaferin-Aや withanolide-A、サポニンのsitoindoside VII と VIII、その他、鉄などのミネラルも豊富に含まれています。

図:アシュワガンダはインドの乾燥地帯に生育するナス科の植物で、インド伝統医学のアーユルヴェーダでは強壮・強精薬として用いられてきました。近年の研究で、アシュワガンダの根や葉には、抗酸化作用・免疫増強作用・抗ストレス作用・正常細胞の寿命延長・抗炎症作用・がん細胞増殖阻害作用など、がんや老化性疾患の治療に役立つ効能が明らかになっています。

銀座東京クリニックでは、日本で栽培した高品質のアシュワガンダの葉と根を使用して抗老化やがん治療を目的とした漢方薬の処方に使用しています。
アシュワガンダ(葉と根)を1日5〜10gを煎じて毎日服用すると、抗老化(若返り)作用、強精作用、各種ストレスに対する抵抗力の増強、免疫増強、抗がん作用などが期待できます。

アシュワガンダの葉と根を乾燥させたのち細切し、和紙に1袋30グラム(葉15g+根15g)づつ分包しています。アシュワガンダ単独では苦くて飲みにくいため、甘草6g・生姜3g・大棗6gを加えて飲みやすくしています。
1袋を600〜1000mlのお湯で煎じて抽出した液を、2〜3日かけて、1日2〜3回に分けて服用します。
30グラム1袋が3日分です。30グラムが2,000円です。
1ヶ月分(10袋)20,000円(税込み)になります。

煎じ方:
アシュワガンダの根と葉を和紙の袋に入ったまま土瓶やホーロー鍋に入れ、600-1000ccの水を入れて火にかけます。沸騰しだしたら弱火にしてトロトロと30〜40分間くらい煎じます。液が約半分になるのが目安です。煎じ終わったら袋を取り出します。出来上がった煎じ薬を1日に2〜3回に分けて服用します。30gで3日分です。冷蔵庫に入れておけば3日間は問題なく保存できます。
この抽出操作を自動的に行う自動煎じ器といった便利な器具も市販されています。容器がガラスでできているため、煎じる様子が一目で分かります。火の代わりに電気で加熱されるため、火加減の調節も容易です。吹きこぼれないように工夫されており、煎じる時間の調節にはタイマーがついており、抽出が終わると自動的に電気が切れるようになっていて非常に便利です。18,000円(税込み)です。

自宅で煎じることが困難な方は、レトルトパック詰めでお送りすることもできます(レトルトパックについてはこちらへ)

注文法:
ご希望の方は、メール(info@1ginzaclinic.com)でご注文下さい。
○送り先住所、お名前、電話番号、宅送の希望日時、数量をお知らせ下さい。
○ヤマトの代金引換の宅急便でお送りします。送料と代引き手数料が加算されます。

より効果が高い「アシュワガンダ葉粉末」に関してはこちらを参照。

アシュワガンダのアダプトゲン作用について

アダプトゲン(adaptogen)という言葉は、中国医学(漢方)やアーユルヴェーダなどの伝統医療や、ハーブや薬草を使う自然療法において、様々なストレスに対する体の適応能力や抵抗力を高める効果がある薬草や薬草由来成分を指す用語として使用されています。
「adapt」というのは「適応(順応)させる;適応(順応)する」という意味で、「-gen」は「を生じるもの;生じたもの」という意味です。したがって、アダプトゲン(adaptogen)というのは「適応促進薬」とか「環境適応源」という意味合いになり、「体の適応能力を高める物質」のことを指す用語です。

体には、過労などの身体的な負担、不安や心配事などの精神的な負担、感染症や外傷や有害物質などの生体に害を及ぼす外因など、様々なストレスが加わっており、これらのストレスに適応できなくなると、病気を発症します。したがって、これらの様々なストレスに対する適応力や抵抗能力を高めることは、多くの病気の予防や治療に有効です。
アダプトゲンのような薬効や概念は中国医学やアーユルヴェーダでは4000年以上前から認識されていました。すなわち、体の適応能力や抵抗力を高めることが、病気の治療に役立つ事に気づき、そのような薬効をもつ薬草を見いだして治療に用いてきました。

様々なストレスに対する適応能力や抵抗力を高める薬という概念が近代医学で認識されるようになったのは1940年代です。当時のロシアでは、体内で「非特異的抵抗性」を生じさせる物質の研究が始まりました。その理由の一つは、シベリアのような極寒の地で軍隊の力を高めるために、兵士の運動能力や適応能力を高める方法が研究されたためです。
1947年にNikolai Lazarevは、「身体的、化学的、生物学的な様々なストレスに対する体の抵抗力を高める物質」をadaptogenと定義しました。
1958年には、ロシアの薬学者ブレクマン(Israel Brekhman)博士は、adaptogenが満たす条件として、1)生体にとって無害である、2)各種の要因(物理的、化学的、生物学的な要因など)による生体ストレスに対する適応能力や抵抗力を高める、3)異常を起こした体を正常化させる、の3点を挙げています。

すなわち、アダプトゲンというのは、体力や抵抗力を高める滋養強壮効果があり、内分泌系や免疫系の働きを正常化あるいは高め、体に備わった恒常性維持機能を活性化する効果をもったものと言えます。そして、体に備わった治癒力や恒常性維持機能を高めることによって体調の不良や病気を治すことができます。
このような都合の良い効能を一つの物質に求めることは困難であり、複数の成分を含有する薬草や生薬などから見つかっています。
アダプトゲン作用のある生薬やハーブとして、高麗人参、黄耆、霊芝、党参、シベリア人参、五味子、冬虫夏草、何首烏、エゾウコギ、紅景天、ラジオラ・ロゼア、マカなどが報告されています。アシュワガンダはアーユルヴェーダ医学におけるアダプトゲンの代表です。

マウスに高麗人参かアシュワガンダの根の粉末を7日間経口投与した後、マウスを水の中に入れて溺れるまでの時間を測定する強制水泳の実験では、溺れるまでの時間は、コントロール群が163分、アシュワガンダ投与群が474分、高麗人参投与群が536分で、アシュワガンダや高麗人参を数日間服用すると持久力が著明に高まるという実験結果が報告されています。
動物実験での、体重や筋肉の増加作用では、アシュワガンダは高麗人参よりも効果が高いという報告があります。アシュワガンダ由来のアルカロイドは、興奮しすぎた神経を静めてリラックスさせる効果や、ストレスに対する精神的な安定を高める効果があります。

がん治療においては、手術や抗がん剤や放射線などの治療によって多大な身体的ダメージを受け、さらに、不安や心配などによる精神的ストレスの負担が増えるので、心身の適応能力や抵抗力を高めるアダプトゲンは役に立ちます。

アシュワガンダの抗がん作用

近年の科学的研究によって、アシュワガンダの根や葉には、抗酸化作用、抗炎症作用、免疫調整作用、抗ストレス作用、滋養強壮作用、造血能増強作用、などを示す薬効成分が多数見つかっています。
さらに、がん予防効果や抗がん作用も報告され、がん治療への利用も言及されるようになりました。ナス科の薬草には抗がん作用をもったものが多く、アシュワガンダもその一つです。
動物実験の研究ですが、アシュワガンダが抗がん剤や放射線治療の効果を高め、副作用を軽減することや、がん細胞を死滅させる直接的な抗がん作用が報告されています。
例えば、マウスを使った実験で、アシュワガンダの熱水エキスを投与することによってpaclitaxel(商品名:タキソール)によって引き起こされる白血球減少を軽減できることが報告されています。その他の動物実験でも、抗がん剤による骨髄抑制(造血機能の低下)を軽減する効果が報告されています。その作用機序として、造血幹細胞の増殖を促進する効果が指摘されています。

アシュワガンダの根の粉末を投与すると、免疫力を増強できることがマウスを使った実験で示されています。その他、がん細胞の放射線感受性を高める効果や、アシュワガンダに含まれているWithaferin Aは強力な血管新生阻害作用やがん細胞のアポトーシス誘導作用を持っていることが報告されています。

発がん剤の投与で大腸がんや肺がんを発生させたマウスではTCA回路の酵素活性や電子伝達系の活性が低下しており、アシュワガンダがその低下を正常化する作用があることが報告されています。
アシュワガンダは体力を高め、ストレスに対する抵抗性を高めるので、がん治療の副作用軽減に役立ちます。関節痛など痛みの軽減にも強い効果を持つため、関節痛やしびれなどの副作用の軽減にも効果が期待できます。
抗炎症作用や体重や筋肉を増やす効果があるので、がん性悪液質における体力や筋肉の消耗を防ぐ効果も期待できます。
抗炎症、抗酸化、血管新生阻害、免疫増強などの作用は、がんの発生や再発の予防に効果が期待できます。

【注意】アシュワガンダは流産を引き起こす作用があるので、妊娠中の人は服用を避けるべきです。バルビタールの鎮静作用を強める効果があります。

【日本ではアシュワガンダはサプリメントには使えない】

厚生労働省は無承認無許可医薬品を取り締るために、「食品と医薬品の区分に関する通知(食薬区分通知)」を出しています。
これは、人が経口的に服用する物が、薬事法第2条第1項第2号又は第3号に規定する医薬品に該当するか否かを判断するため、「医薬品の範囲に関する基準」を示し、取り締まるべき医薬品の範囲を明確化しています。
医薬品に該当するか否かの判断においては、その物の「成分本質」、「形状」、「表示」により総合的に判断することとしています。

成分本質」: 専ら医薬品として用いられる成分を含有する (アスピリン、ホルモン、抗生物質等)
形 状 」 :アンプル形状など食品として用いられないもの
表 示 」: 疾病の診断、治療、予防を目的とする表示

これら3つのうちどれかが該当すれば、それは医薬品になり、サプリメントとして販売されていれば、薬事法に違反することになります。
成分本質については、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」と「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」の2つに分類しています。

「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」というのは、
(1)専ら医薬品としての使用実態のある物 (解熱鎮痛消炎剤、ホルモン、抗生物質、消化酵素等専ら医薬品として使用される物
(2)(1)以外の動植物由来物(抽出物を含む。)、化学的合成品等であって、次の いずれかに該当する物。ただし、一般に食品として飲食に供されている物を除く。
? 毒性の強いアルカロイド、毒性タンパク等、その他毒劇薬指定成分に相当する成分を含む物(ただし、食品衛生法で規制される食品等に起因して中毒を起こす植物性自然毒、動物性自然毒等を除く)
? 麻薬、向精神薬及び覚せい剤様作用がある物(当該成分及びその構造類似物 (当該成分と同様の作用が合理的に予測される物に限る)並びにこれらの原料 植物)
? 指定医薬品又は要指示医薬品に相当する成分を含む物であって、保健衛生上 の観点から医薬品として規制する必要性がある物

さて、アシュワガンダは2012年までは日本でもサプリメントや健康食品に配合されて販売されていました。 しかし、日本国内では、2013年1月23日以降、「アシュワガンダ(別名:ウィザニア)」が、医薬品にのみに使用可能な対象原料と法律で変更されたため、食品(栄養補助食品を含む)には使用できなくなりました。 すなわち、2012年始めに厚生労働省から「医薬品の範囲に関する基準の一部改正について(薬食発0123第3号・2012年1月23日)」として発表された通知によって、『ウィザニア』は従来、医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断されなかったのですがが、指定範囲が医薬品に変更されたのです。
『ウィザニア』の根・葉・茎は、2013年1月22日を過ぎたら医薬品にのみに使用可能な対象原料となりました。(ウィザニアはアシュワガンダのこと)

したがって、アシュワガンダは、現在の日本では、サプリメントとして使用できません。
しかし、医療機関で患者さんの治療目的で作成する漢方薬の煎じ薬にアシュワガンダを使用することはできます
クリニックなどで煎じ薬の漢方薬を処方するときは、患者さんの症状や病状に応じて数種類から十数種類の生薬を組み合せて作成します。この時に使用する生薬の多くは、前述の「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に含まれるものです。 例えば、煎じ薬に多く使用されるオウギ、トウキ、シャクヤク、センキュウ、ジオウ、サイコ、オウゴン、トウニン、ブクリョウなどは全て医薬品として使用される成分本質(原材料)リストに入っています。 これらの生薬はサプリメントには使用できません。漢方薬(医薬品)の原料としてしか使用できません。
このような生薬の組合せに、同じリストに入っているアシュワガンダ(ウィザニア)を加え、患者さんの治療目的で作成し、効能を患者さんに説明することは、合法(薬事法に違反しない)になります。医療機関で医師が処方する漢方薬は医薬品になるからです

さて、アシュワガンダが優れた抗腫瘍活性を有することが多くの研究で明らかになっています。そこで、当クリニックの漢方処方にもアシュワガンダを積極的に抗がん作用のある生薬として使用することにしています。
そのためには、抗がん作用を有する活性成分を多く含有する信頼のおけるアシュワガンダを入手する必要があります。 海外で販売されているアシュワガンダの中には、抗がん作用のあるウィザフェリンAやウィザノンがほとんど含まれていない製品も出回っているようです。

独立行政法人・産業技術総合研究所でアシュワガンダの研究・開発を行なっているカウル・ スニル博士らが、Kaul-Tech株式会社というベンチャー企業を設立し、日本国内で栽培を行い、活性成分のウィザフェリン Aやウィザノンの多いアシュワガンダ葉を販売しています。 アシュワガンダの抗がん作用に関する産業技術総合研究所の研究に関しては以下の記事で紹介されています。 http://www.sankeibiz.jp/econome/news/120522/ecb1205221550004-n1.htm

Kaul-Tech株式会社のアシュワガンダは成分濃度を測定し、抗がん活性成分を多く含むアシュワガンダの原料を供給しています。 当院では、Kaul-Tech株式会社の日本産のアシュワガンダをがん治療を目的とした漢方薬の処方に使用しています。

 
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