5-アミノレブリン酸ががん細胞を死滅する
ミトコンドリアを活性化してがんと老化を同時に解決する

出版社 ‏ : ‎ パブファンセルフ (2025/4/10)

オンデマンド (ペーパーバック) ‏ : ‎ 120ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4802088612

ISBN ‏ : ‎ 978-4802088619

価格:1500円+消費税

ミトコンドリアを活性化するとがんと老化を同時に解決できる理由を解説し、その目的のために5-アミノレブリン酸が有効である根拠を解説しています。

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5-アミノレブリン酸(5-ALA)をサプリメントとして摂取すると、細胞のミトコンドリア機能を高め、エネルギー産生を増やし、糖尿病や肥満など代謝性疾患を改善し、健康寿命を延ばす効果が期待できます。

一方、がん細胞に対しては、5-ALAはミトコンドリアでの活性酸素の産生を増やし、酸化ストレスを高めて、がん細胞の増殖抑制と細胞死誘導による抗がん作用を発揮します。

つまり、ミトコンドリアを活性化することは、正常細胞は元気にして、がん細胞は死滅するということになります。加齢とともに増えてくる老化細胞とがん細胞を同時に解決する手段となります。

5-ALAはがん細胞において亢進している解糖系を阻害する作用や、抗がん剤治療や放射線治療の効果を高めることも明らかになっています。がんの標準治療の補助として5-ALAが有効な効果を発揮することが多く報告されています。

ミトコンドリアの機能を高める効果は、がん細胞に対する免疫細胞の攻撃力を強化し、体力や回復力や治癒力を高める効果もあります。

つまり、5-ALAによるミトコンドリアの活性化は、がん細胞を死滅し、正常細胞の働きを高めるという一石二鳥の効果があるのです

本書は、ミトコンドリアを活性化するとがんと老化を同時に解決できる理由を解説し、その目的のために5-アミノレブリン酸が有効である根拠を解説しています。

がん治療に5-アミノレブリン酸を積極的に使用するメリットを多くのがん患者さんに知っていただきたいと思います。

 

                目次

はじめに

第1章:アデノシン3リン酸(ATP)は細胞を動かす生命エネルギー

生命はATPを使ってエネルギーのやり取りを行う
食物を分解してエネルギー(ATP)を作っている
ミトコンドリアはATPを産生する細胞小器官

第2章:エネルギー産生には酸素を使う方法と使わない方法がある

全ての生命活動はATPのエネルギーを使う
エネルギー産生には無酸素系と有酸素系がある
グルコースがピルビン酸になる反応を解糖という
ピルビン酸はミトコンドリアで酸素を使って分解される
酸素が無いとピルビン酸は乳酸に変換される
がん細胞のミトコンドリアは活性酸素が出やすい

第3章:がん細胞は酸素を使わないでエネルギーを産生している

がん細胞はグルコースの取り込みが多い
がん細胞はミトコンドリアでの酸化的リン酸化が抑制されている
がん細胞は酸素があっても酸素を使わない

第4章:ミトコンドリアDNAが欠損すると細胞はがん化する

がん細胞は無制限に増殖し転移する
遺伝子変異が蓄積してがん細胞が発生する
細胞のがん化は遺伝子異常だけでは説明できない
ミトコンドリアのパラサイト戦略
ミトコンドリアと核は相互に制御し合っている
がん細胞はミトコンドリアの機能が低下している
ミトコンドリアDNAが無くなると細胞ががん化する
正常なミトコンドリアは腫瘍形成能を抑制する

第5章:5-アミノレブリン酸はミトコンドリア機能を活性化する

ヘモグロビンは鉄を使って酸素を運ぶ
5-アミノレブリン酸はヘム合成を促進する
5-アミノレブリン酸は加齢とともに減少する

第6章:ヘムを増やしてミトコンドリアを活性化する方法          

加齢と共に心身の活力は低下し筋肉量が減っていく
ヘムはミトコンドリアを活性化する
5-アミノレブリン酸はヘム合成を促進する
ヘム合成を亢進してミトコンドリア機能を促進する方法
5-ALA+鉄の抗老化作用

第7章:がん治療における5-アミノレブリン酸とジクロロ酢酸ナトリウムの相乗効果            

低酸素になると低酸素誘導因子-1が活性化する
がん細胞は低酸素誘導因子-1が恒常的に活性化している
低酸素誘導因子-1がワールブルグ効果を根本で制御している
ジクロロ酢酸ナトリウムはピルビン酸脱水素酵素を活性化する
ミトコンドリアの活性化はがん治療の効果を高める
ジクロロ酢酸ナトリウムの使用法

第8章:5-アミノレブリン酸はがん細胞の酸化傷害を増強する    

放射線照射と抗がん剤は酸化傷害によってがん細胞を死滅する
抗酸化力を利用して放射線や抗がん剤に抵抗性になる
5-アミノレブリン酸は光線力学療法に使われる
ミトコンドリアDNAが酸化傷害を受けると細胞周期は止まる
5-アミノレブリン酸はがん細胞を酸化傷害で死滅する
5-ALAは温熱療法や免疫療法の効果を高める
抗酸化剤はがん細胞の増殖・転移を促進する

第9章:5-アミノレブリン酸はフェロトーシス誘導を増強する    

フェロトーシスは鉄介在性の細胞死
アルテミシニン誘導体はヘムや鉄と反応して活性酸素を産生する
鉄よりヘムの方がアルテスネイトの抗がん作用を増強する
5-アミノレブリン酸はヘムの合成を亢進してアルテスネイトの抗腫瘍効果を増強する
アルテスネイトの抗腫瘍効果はポルフィリン生合成が必要

第10章:5-アミノレブリン酸は解糖系を阻害する         

がん細胞は乳酸産生が増えている
がん細胞では乳酸脱水素酵素Aの発現と活性が亢進している
乳酸脱水素酵素Aを阻害すると抗がん剤感受性が亢進する
乳酸脱水素酵素Aの阻害は酸化ストレスを高める
5-アミノレブリン酸は乳酸脱水素酵素Aを阻害する
乳酸脱水素酵素A阻害とメトホルミンとジクロロ酢酸ナトリウムの相乗的な抗がん作用

第11章:5-アミノレブリン酸は転写制御因子BACH1を阻害する

BACH1はがん細胞の代謝異常に関与する
BACH1はがん細胞の好気的解糖を促進する
BACH1タンパク質は膵臓がん細胞の転移を促進する
ヘムはBACH1の転写活性を阻害する
抗酸化物質はBACH1を安定化させ、がん細胞の増殖を促進する
5-アミノレブリン酸を用いたがん治療法のまとめ

おわりに:        

 

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