がん消滅
今あるがんが崩壊するフェロトーシス誘導療法

出版社 ‏ : ‎ 彩図社 (2024/10/29)

単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 232ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4801307442

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4801307445

価格:1800円+消費税

すでに使用できる安価な医薬品とサプリメントを用いて、がん細胞を選択的に死滅するフェロトーシス誘導療法について解説しています。

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フェロトーシスは、細胞内で鉄介在性に活性酸素やフリーラジカルが発生し、細胞膜の脂質の過酸化が生じて、細胞膜が破綻して起こる細胞死を指します。
がん細胞は細胞内に鉄を多く取り込こんでいます。この細胞内の鉄を利用して、活性酸素を産生して細胞に酸化傷害を引き起こすことで、がん細胞を死滅させることができます。
鉄の含有量が少ない正常細胞は傷害を受けることなく、がん細胞だけを選択的に死滅させることができるのです。
すでに使用できる安価な医薬品やサプリメントなどを組み合わせることで、がん細胞に選択的にフェロトーシスを誘導することができます。そうした、すぐに実践できるフェロトーシス誘導療法を紹介しています。

                目次

はじめに

第1章:活性酸素を増やすとがん細胞は死滅する

 ・不対電子を持つ原子や分子をフリーラジカルと言う
 ・ミトコンドリアの酸素呼吸で活性酸素が発生する
 ・がん細胞のミトコンドリアは活性酸素が出やすい
 ・放射線と抗がん剤は活性酸素でがん細胞を死滅する
 ・酸化ストレスには良い面と悪い面の2面性がある
 ・ジェームズ・ワトソンが提唱するがんの酸化治療
 ・中途半端では逆効果になる
 ・抗酸化力を利用して放射線や抗がん剤に抵抗性になる

第2章:アルテスネイトは鉄介在性細胞死を誘導する

 ・正常細胞とがん細胞の違いががん治療のターゲットになる
 ・がん細胞は鉄を多く取り込んでいる
 ・2価鉄イオン(Fe2+)はフリーラジカルを発生して細胞を傷害する
 ・アルテミシニン誘導体は抗マラリア薬として開発された
 ・アルテミシニン誘導体は多彩なメカニズムで抗がん作用を発揮する
 ・アルテスネイトはがん細胞内の鉄イオンと反応して細胞死を誘導する
 ・アルテスネイトはフェロトーシスを誘導する

第3章:5-アミノレブリン酸と鉄剤はフェロトーシスを増強する

 ・5-アミノレブリン酸はミトコンドリアの機能を活性化する
 ・ 5-アミノレブリン酸はヘムの前駆物質
 ・ 5-アミノレブリン酸は光線力学療法に使われる
 ・ フリーの鉄よりヘムの方がアルテスネイトの抗がん作用を増強する
 ・ 5-アミノレブリン酸はがん細胞を酸化傷害で死滅させる
 ・ 5-アミノレブリン酸+クエン酸第一鉄ナトリウムは健康寿命を延ばし、がん細胞を死滅する
 ・ 5-アミノレブリン酸はヘムの合成を亢進してアルテスネイトの抗腫瘍効果を増強する

第4章:5-アミノレブリン酸は解糖系を阻害する

 ・がん細胞は乳酸産生が増えている
 ・ がん細胞では乳酸脱水素酵素Aの発現と活性が亢進している
 ・ 乳酸脱水素酵素Aの発現量は予後不良のマーカー
 ・ 乳酸脱水素酵素Aを阻害すると抗がん剤感受性が亢進する
 ・ 乳酸脱水素酵素Aの阻害は酸化ストレスを高める
 ・ 5-アミノレブリン酸は乳酸脱水素酵素Aを阻害する

第5章:2-デオキシ-D-グルコースは抗酸化力を低下する

 ・エネルギーが枯渇すれば細胞は死ぬ
 ・ 2-デオキシ-D-グルコースはグルコース(ブドウ糖)の誘導体
 ・ 2-デオキシ-D-グルコースはペントースリン酸経路を阻害する
 ・ グルコース誘導体の抗がん作用
 ・ 2-デオキシ-D-グルコースはがん細胞の抗酸化力を弱める
 ・ 抗がん剤治療に2-DGを併用すると抗腫瘍免疫が誘導される

 ・ 2-デオキシ-D-グルコースの服用法と毒性について


第6章:糖尿病治療薬メトホルミンはがん細胞の酸化ストレスを高める

 ・代謝には異化と同化がある
 ・ AMP活性化プロテインキナーゼは同化を抑制し異化を促進する
 ・ メトホルミンは解糖系とミトコンドリアでATP産生を阻害する
 ・ 2-デオキシ-D-グルコースとメトホルミンの相乗効果

第7章:ジクロロ酢酸ナトリウムはミトコンドリアの酸素呼吸を亢進する

 ・がん細胞はミトコンドリアでの酸化的リン酸化が抑制されている
 ・がん細胞は酸素があっても解糖系が亢進している
 ・ワールブルグ効果はがん細胞の生存と増殖を助ける
 ・がん細胞のミトコンドリアを活性化すると活性酸素が増える
 ・がん細胞は低酸素誘導因子-1が恒常的に活性化している

 ・がん細胞ではピルビン酸脱水素酵素キナーゼの活性が亢進している

 ・ジクロロ酢酸ナトリウムはピルビン酸脱水素酵素キナーゼを阻害する
 ・ジクロロ酢酸ナトリウムの使用法 

第8章:ドコサヘキサエン酸はがん細胞の過酸化脂質を増やす

 ・細胞は脂質二重層で包まれている
 ・脂肪(油脂)はグリセリンと脂肪酸が結合している
 ・食事中のドコサヘキサエン酸が細胞膜に取り込まれる
 ・ドコサヘキサンエン酸はがん細胞の抗がん剤感受性を高める 
 ・ドコサヘキサエン酸は乳がんの補助化学療法の効果を高める
 ・ドコサヘキサエン酸は肺がんの抗がん剤治療の奏功率を高める
 ・ドコサヘキサエン酸はがん細胞のフェロトーシスを促進する
 ・培養した微細藻類由来のDHAが注目されている

第9章:ザクロ種子油のプニカ酸はフェロトーシスを促進する

 ・不飽和脂肪酸は二重結合の部分で折れ曲がる
 ・共役脂肪酸は多彩な生理機能を持つ
 ・共役リノレン酸のプニカ酸はフェロトーシスを促進する

第10章:高濃度ビタミンC点滴はがん細胞内で活性酸素を増やす

 ・高濃度のビタミンCは酸化剤として作用する
 ・高濃度ビタミンC点滴はアルテスネイトのフェロトーシス誘導を増強する

第11章:断酒薬ジスルフィラムは酸化ストレスを高める

 ・アルデヒド脱水素酵素はがん幹細胞に多く発現している
 ・ジスルフィラムはアルデヒド脱水素酵素を阻害する
 ・ジスルフィラムはがん細胞の酸化ストレスを高める
 ・ジスルフィラムはプロテアソームを阻害する
 ・ジスルフィラムは小胞体ストレスと酸化ストレスを亢進する
 ・ジスルフィラム服用時の注意

第12章:ミトコンドリア・リボソームの阻害は酸化ストレスを高める

 ・ミトコンドリアは元は細菌だった
 ・タンパク質はリボソームで作られる
 ・ミトコンドリアのタンパク質の一部はミトコンドリアで合成される
 ・ドキシサイクリンとアジスロマイシンはミトコンドリアのATP産生を阻害する
 ・がんを感染症のように治療する

第13章:スルファサラジンは細胞内グルタチオンの量を減らす

 ・酸素と鉄が細胞膜を傷害する
 ・還元型グルタチオンが活性酸素やフリーラジカルを消去する
 ・グルタチオンペルオキシダーゼ4が過酸化水素や過酸化脂質を消去する
 ・がん細胞に対するグルタチオンの2面性
 ・スルファサラジンはグルタチオンの量を減少させる

第14章:ケトン食はがん細胞の酸化ストレスを亢進させる

 ・人間は水だけで1ヶ月間以上生きられる 
 ・絶食すると肝臓でケトン体が産生される
 ・絶食でケトン体が増えるのは生理的現象
 ・ケトン体の健康作用が注目されている
 ・ケトン体はがん細胞の増殖を抑制する
 ・ケトン食は絶食よりも安全性が高い

第15章:がん細胞のフェロトーシス誘導療法のまとめ

 ・メトホルミン+2-デオキシ-D-グルコース+ジクロロ酢酸ナトリウム+ケトン食の相乗効果
 ・脂質過酸化の促進の観点からのまとめ
 ・鉄代謝の観点からのフェロトーシス誘導療法のまとめ
 ・フェロトーシス誘導療法の今後の展望


おわりに

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