油を変えればがんが消える!
魚油とオリーブオイルの相乗効果でがん細胞を死滅する

出版社 ‏ : ‎ 日本橋出版 (2022/12/15)

単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 130ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4434312359

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4434312359

価格:1540円(本体1400円+消費税10%)

アマゾンからの購入はこちらへ

食事の内容が、がんの発生や再発、さらにはがん治療の結果に影響することが多くの研究で明らかになっています。
食品の中にはがん細胞の増殖を促進する成分や抑制する成分があるからです。  
食事中のいくつかの栄養素の変更が、がん治療の有効性を変える可能性が指摘されています。
そのうち本書では、脂肪に焦点を絞って、最新の知見とその根拠をまとめています。  
食事から摂取する脂肪は、その種類によってがん細胞への影響が異なります
がん細胞が細胞分裂して数を増やすとき、食事から摂取した脂肪酸を細胞膜に取り込むからです。
取り込んだ脂肪酸の種類によってがん細胞の性質が変化するのです。
魚油に多く含まれるドコサヘキサエン酸エイコサペンタエン酸のようなオメガ3系多価不飽和脂肪酸、オレイン酸とポリフェノール類の多いオリーブオイルはがん細胞の増殖を抑制します。
中鎖脂肪酸はケトン体の産生を増やすことによってがん細胞の増殖を抑えます。
一方、肉に含まれる飽和脂肪酸や食用油に含まれるオメガ6系不飽和脂肪酸はがん細胞の増殖や転移を促進する作用があります。  
がん細胞の増殖を抑制する油の摂取を増やし、がん細胞を悪化させる油の摂取を減らすと、がんを縮小したり消滅することも不可能ではありません
がんの治療や再発予防における油の種類による影響の違いを多くのがん患者さんに知っていただきたいと願っています。   

目次

はじめに
 

第1章 食事から摂取する脂肪を変えれば、 がん細胞の性質が変わる


・細胞は脂質二重層で包まれている
・脂肪(油脂)はグリセリンと脂肪酸が結合している
・多価不飽和脂肪酸は脂質二重層の流動性を高める
・必須脂肪酸は食事から摂取しなければならない
・摂取した脂肪の種類によって細胞の機能が変わる

第2章 オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は異なる生理作用を示す

・オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は働きに違いがある
・アラキドン酸からプロスタグランジンが産生される
・DHAとEPAは抗炎症性メディエーターの前駆体になる
・ω3系不飽和脂肪酸/ω6系不飽和脂肪酸の比を上げるとがん細胞はおとなしくなる
・魚を多く食べる人はがんの発生が少ない
・ω3系不飽和脂肪酸はがん治療後の生存率を高める
 
第3章 魚油の補充は炎症を抑え、悪液質を改善する
 
・体重減少は生存期間を短くする
・炎症はがん患者の予後を悪化する
・魚油は炎症反応(CRP)を低下させる
・魚油はがん患者の悪液質を改善する
・DHAとEPA は抗がん剤や放射線照射による 大腸粘膜バリアの障害を防ぐ
 
第4章 ドコサヘキサエン酸 (DHA) は 心臓血管系を保護する
 
・がん患者は心臓血管疾患による死亡リスクが高い
・多くの抗がん剤に心臓毒性が認められている
・がん患者は血液凝固能が亢進している
・がん関連静脈血栓塞栓症は患者の予後を悪くする
・オメガ3系不飽和脂肪酸の心血管保護作用は用量依存的

第5章 ドコサヘキサエン酸は抗がん剤による神経障害を予防する

・抗がん剤による神経障害とは
・抗がん剤による末梢神経障害は治療が困難
・抗がん剤による認知機能の低下(ケモブレイン)が増えている
・オメガ3系不飽和脂肪酸はパクリタキセルの 末梢神経障害を軽減する
・脳にはDHAが多く含まれる
・ドコサヘキサエン酸は脳由来神経栄養因子を増やす

第6章:ドコサヘキサエン酸は がん細胞の細胞死を促進する
 
・魚油サプリメントは抗がん剤の奏功率を高める
・DHAはがん細胞のフェロトーシスを促進する
・脂質ラフトはシグナル伝達のプラットフォーム
・DHAとEPAは脂質ラフトの性状を変える
・がん治療において1日1〜5グラムの DHA を摂取するメリットがある

第7章 地中海式食事のがん予防効果は オリーブオイルと魚油が関与
 
・オレイン酸を多く含むオリーブオイル
・オリーブオイルの摂取量はがん発生率と逆相関する
・地中海式食事の健康作用はオリーブオイルと魚油が寄与している
・中鎖脂肪酸は魚油とオリーブオイルの抗がん作用を強化する

第8章 現代人は多価不飽和脂肪酸の オメガ6対オメガ3比が上昇している
 
・魚が人類の知能を発達させた
・人類はオメガ6:オメガ3比が1の環境で進化した
・現代人は食事からのオメガ 6 系 不飽和脂肪酸の摂取が増えている
・現代人は食事からのオメガ3系 不飽和脂肪酸の摂取が減っている
・現代人の食事はオメガ6:オメガ3比が上昇している

第9章 魚食の問題点:地球温暖化と海洋汚染

・地球温暖化はがんや循環器疾患やうつ病を増やす
・気候温暖化は DHA/EPA を減らす
・地球温暖化による海洋由来オメガ3系不飽和脂肪酸の減少は進行している
・メチル水銀は子供の脳の発達を損なう
・気候変動は魚の有機水銀汚染を加速している
・培養した微細藻類由来 DHA が注目されている

おわりに:      

文献: 

【ご購入について】

アマゾンの購入サイトはこちらへ

銀座東京クリニックでも販売しています。
購入ご希望の方はメール(info@f-gtc.or.jp)か電話(03-5550-3552)でお問合せ下さい。
レターパックでお送りします。
代金は到着後の振込(三菱東京UFJ銀行または郵貯銀行)で、1540円(本体1400円+消費税10%)です。送料は無料です。

| ホーム院長紹介診療のご案内診療方針書籍案内お問い合わせ
COPYRIGHT (c) GINZA TOKYO Clinic, All rights reserved.