東京銀座クリニック
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生 薬

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煎じ薬とは生薬に含まれる様々な有効成分を熱湯で抽出した内服用の水剤(のみ薬)のことです。生薬に含まれる成分をお湯で煮出すことを「煎じる」といい、刻んだ生薬(キザミ生薬)を煎じて、生薬の成分を煮出したスープ状の液を「煎じ液」といいます。具体的には、土瓶やホーロー鍋などで1日分ごとに分包してある漢方薬を水から火にかけ、煮詰めたのちに煎じかすを取り去った煎じ液を1日に2−3回に分けて空腹時に飲むことになります。本来の漢方薬はこのようにして、キザミ生薬を煮出した煎じ薬として服用します。煎じ薬は面倒だという先入感がありますが、実際に試してみるとそれほど手間はかかりません。一般的な煎じ方を以下に示します。

(1)漢方薬は十数種類の生薬を組み合わせて作ります。生薬の種類や量は患者さんの病状や体質に合わせて決めます。 (2)和紙で作った袋に1日分を入れて漢方薬が処方されます。 (3)漢方薬を煎じる場合には、陶器製やガラス製の容器(土瓶、ほうろう鍋、耐熱性ガラスなど)を使用します。鉄や銅で作られたものは、生薬成分と化学反応を起こして成分が変化してしまうので避けます。 (4)耐熱ガラスポットとタイマーのついた温熱器がセットになったマイコン制御の自動煎じ器も便利です。
(5)和紙に入ったキザミ生薬を出して、600-800ccの水と一緒に火にかけます。和紙に入れたまま煎じ液を作ることもできますが、袋から出した方が十分に煎じることができます。 (6)煎じる時の水の量は生薬の量によって加減します。がんの漢方治療では生薬の量が多くなることがあり、その時は水の量を増やします。通常は生薬の重さの10〜20倍量が目安です。 (7)がんの漢方治療では1日に80グラム以上になることもあります。生薬の量に対して水の量が少なすぎると有効成分を十分に煮出すことができませんが、煎じ液の量が多いと飲むのに大変です。生薬の量に応じて飲める範囲で水の量を増やしたり、1日3回以上に分けて飲むとかの工夫が必要になる場合もあります。 (8)煮え立ちそうになったら火を弱くしてコトコトと煮ます。時間は40〜60分が目安です。水からじっくり煮出すことがポイントです。
煎じ方のまとめ

(9)薬を煎じ終えたら熱いうちにガーゼか茶漉しでカスをこして煎じ薬を別の容器に移します。カスを残しておくと、せっかくの成分がカスに再び吸収されてしまうからです。飲める温度になったところで数回に分けて飲みます。 (10)通常は一日分を2〜3回に分けて、食前か食間に飲みます。
その日の内に飲みきれない時には冷蔵庫に冷やして保存します。2回目、3回目を飲むときは温め治して飲むほうが効果があるようです。
●時間が経ってからお飲みになる時は、電子レンジなどで、なるべく温め直して下さい。
●残りの薬湯は冷蔵庫の中へ入れて下さい。

*上図では、誰でも安全で簡単にご使用いただける
マイコン煎じ器 を使用して生薬を煎じております。
当クリニックで販売もしております。

  漢方薬は吸湿したり虫がつきやすいので、ビニールなど密閉できる陽器に入れて冷蔵庫の中に保管して下さい。

 
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