ブロッコリーやカリフラワーの摂取は高悪性度の前立腺癌になりにくくする

ブロッコリーやカリフラワーを頻繁に食べる男性は、これらの野菜をとらない男性に比べて、転移しやすい悪性度の高い前立腺がんになりにくい可能性があることが、55-74歳の米国人男性29,361人を平均4.2年間にわたり経過観察した前向き研究(Prospective study)で示されています。
前向き研究(Prospective study)とは、最初に健康な人の生活習慣(喫煙・飲酒・食生活)などを調査し、この集団を追跡調査して、後から発生する疾病を確認し、特定の要因と疾病との関連を調査する疫学的研究手法です。

この研究では、前立腺がんに罹っていない29,361人の被験男性が、研究開始時に日常的に摂取する食物に関する調査表に回答しました。その後、被験男性は定期的に前立腺癌の検診が行われ、平均追跡期間4.2年の間に合計で1,338例が前立腺癌と診断されました。

食事内容と前立腺がんの発生率との関係を統計的に解析した結果、
前立腺がん全体の発生率は、野菜や果物の摂取量とは関連がありませんでした。つまり、野菜や果物を多く食べても、前立腺がんの発生数を減らす効果は認められませんでした
しかし、前立腺組織の外への浸潤や転移したステージ3や4のレベルの
高悪性度の前立腺がんの発生頻度は、野菜や果物を多く摂取している被験男性では明らかに低下していました。つまり、高悪性度の前立腺がんになるリスクは、野菜や果物を多く食べていた男性は、野菜や果物の摂取の少ない男性の41%に低下していました。
この違いは、特に
ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科植物の野菜の摂取の寄与が大きいことが明らかになりました。

アブラナ科の野菜を多く摂取した男性は高悪性度の前立腺がんの発生頻度が60%に低下していました。
特に
ブロッコリーでは、週1回以上食べると答えた男性では、ブロッコリーを食べるのが月1回未満と答えた男性に比べ、高悪性度の前立腺がんの発生頻度は55%に低下していました。
カリフラワーの場合は、週1回以上食べると答えた男性では、カリフラワーを食べるのが月1回未満と答えた男性に比べ、高悪性度前立腺癌の診断率が48%に低下していました。

以上の結果から、
ブロッコリーやカリフラワーのようなアブラナ科の野菜を多く食べることは、悪性度の高い前立腺がんの発生頻度を低下させる効果があると言えます。

【出典】Prospective study of fruit and vegetable intake and risk of prostate cancer.(果物と野菜の摂取と前立腺がんの発生リスクに関する前向き研究)J Natl Cancer Inst. 99(15):1200-9.2007


アブラナ科野菜にはブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツ、ケールなどがあります。アブラナ科野菜のがん予防効果についてはこちらへ:http://www.1kampo.com/saihatsu-5.html

アブラナ科野菜に含まれる抗がん成分として
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